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Q:便秘と大腸がんは関連がある?

患者さんの質問にお答えします。

横浜市金沢区
金沢文庫消化器クリニック
院長 大田 貢由(おおたみつよし)

Q:便秘と大腸がんは関連がある?

A:便秘と大腸がんの間には一定の関連性がありますが、直接の因果関係は確立されていません。ただし、長期間にわたる慢性的な便秘は、大腸がんのリスクをわずかに上昇させる可能性があります。

便秘が大腸がんのリスクを増加させる主な理由は以下の通りです:

  1. 便秘による長期的な便通の遅延:便秘が続くと、大腸内に長時間便が滞留し、大腸内の有害物質や発がん物質との接触時間が長くなります。
  2. 慢性的な炎症:便秘により、腸内の炎症反応が増加する可能性があります。長期的な炎症は、細胞の変異やがんの発生を促すことが知られています。
  3. 大腸の運動低下:便秘により、大腸の運動が低下することがあります。正常な腸の動きは便の移動を助けるため、運動低下は便の滞留を引き起こす可能性があります。

一方で、便秘が大腸がんに直接つながるという証拠は限られています。大腸がんの発症にはさまざまな要因が関与しており、遺伝的な要因、食生活、運動不足、喫煙、肥満などがリスクを増加させることが知られています。

便秘を含む消化器系の症状が長期間続く場合は、適切な検査や評価を受けることが重要です。早期の大腸がんの発見と治療は治癒率を高めるために非常に重要です。定期的な健康チェックや検診を受けることも、健康管理のために大切です。

消化器疾患のよくある質問

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