大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について
横浜市金沢区
金沢文庫消化器クリニック
院長 大田 貢由(おおたみつよし)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について、専門医である横浜市金沢区の金沢文庫消化器クリニック院長がわかりやすく解説します。
大腸内視鏡検査でわかる事、受診をお勧めする人、検査の流れ、費用、痛み、鎮静剤、食事、服装等について詳しく解説します。
「大腸癌の早期発見、治療について」動画解説

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは、先端に高性能カメラがついた細くやわらかいチューブ(直径1cm程度)を肛門から挿入し、大腸全体を観察する検査です。この検査によって大腸の内部から癌、ポリープ、炎症性疾患など、様々な疾患を直接観察することができます。また、場合に応じて組織を採取して調べたり、ポリープ切除などの治療も可能です。

大腸カメラ

大腸の長さは約1.5mあります
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)でわかること
大腸内視鏡検査では主に以下の疾患が診断できます。
・大腸癌
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベーチェット病)
・大腸憩室症
・虚血性腸炎
・大腸ポリープ
・薬剤性腸炎
など
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めする人
以下の症状がある方は、年令を問わず検査をお勧めします。
・便潜血検査陽性の方。
・便に血がつく。下血がある。
・便秘と下痢を繰り返す。腹痛を伴っている。
・進行性の腹部膨満、便秘がある。
・血縁に50歳未満の発症の大腸がんの方、もしくは複数名の大腸がんの方がいる。
横浜市金沢区の金沢文庫消化器クリニックの特色






確実な鎮静
検査中の鎮静は不十分ではいけませんが、効きすぎるのも回復が遅れ危険が伴うため、問題です。当クリニックでは麻酔科医の監督、監修の下、過不足のない確実な鎮静をおこないます。
詳細な観察と丁寧な説明
スムーズな挿入はもちろん、専門医による詳細な観察を行います。微細な大腸病変や、多彩な疾患を十分に評価するためには、熟練の技術に加え、専門的な知識が必要です。
検査後は写真をともに見ながら、得られた所見についてわかり易く説明致します。この際、鎮静剤の影響が残っていると、後で何も思い出せない!ということになるので、鎮静からの回復は重要なのです。がんなどを疑って組織検査を行った場合,1週間以内に結果を確認し,ご説明します。
大腸内視鏡検査の流れ
検査数日前~前日
便秘気味の方は数日前から緩下剤と整腸剤で便秘の改善を図っておきます。
前日は朝から消化の良い食事を食べるようにしていただきます。必要に応じて検査食(低残渣食)を処方致します。夜の9時ごろにお腹の痛くならない下剤を飲んでいただきます。
当日の午前中
飲水は積極的にお勧めしますが、食事はしないでください。
水に溶かした下剤を1-1.5リットル、2時間程度かけて飲んでいただきます。代表的な飲み方は以下を参考にしてください。
終了の目安は固形便がなくなり、黄色半透明になるくらいです。服用途中できれいな排便が達成できれば、そこで終了して差し支えありません。飲めない方には別法をご用意しますので、お知らせください。
大量の下剤を服用するのは大変です。事前に便秘の改善を図っておくことや、低残渣食(消化の良い食べ物、検査食)をとっておくことは、前処置の苦痛軽減のために有用です。
飲み終わって1時間もすれば排便は落ち着きます。脱水を防ぐため、服用後も水、お茶などの水分補給をお勧めします。
クリニック来院
排便がひと段落したら来院してください。保険証をお忘れなく。
ロッカールームで検査着にお着替えして頂き、リカバリールームでお待ちいただきます。
検査の準備が整いましたら、内視鏡室にご案内いたします。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
検査前に鎮静剤の投与を行います。検査時間は15分程度で、鎮静剤の使用でウトウトした状態で楽に終わります。
検査後はリカバリールームで検査前の状態に回復するまでお休み頂きます。
結果説明
回復後、診察室で内視鏡写真を見ながら、検査結果のご説明をします。
組織検査をした場合は、約1週間後に結果説明のために来院していただきます。
検査費用
かかる費用の合計の目安としては、3割負担で、
事前診察時 3000円程度の費用
特に異常がなく観察のみで終わった場合は合計7000円〜8000円程度の費用
生検を行なった場合は合計1万数千円程度の費用
ポリープの切除まで行う場合には2万円から3万円程度の費用になります。

横浜市金沢区金沢文庫 駅 徒歩2分
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お問い合わせ/ご予約
TEL:045-782-6660
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のよくある質問(Q&A)


Googleでよく検索されている質問にお答えします。
Q:食事(検査前、検査後)
A:消化しにくい食事は不完全な消化状態で大腸に残存することがあるので、前日は朝から消化の良い食事を食べるようにした方が良いです。検査食(低残渣食)をとるのが理想的なので、希望に応じて処方致します。
Q:服装
A:T-シャツなどのなるべく動きやすい服装が望ましいです。下半身は検査着になるので、ワンピースなどは避けましょう。また、身につけている金属は外していただく事があります。ピアスなど、外せないもについては申告していただければ大丈夫です。
Q:痛み
A:大腸内視鏡検査では腸管が引き延ばされたりすることで痛みが発生します。これは手術の既往があり腸管の癒着がある場合や、腸管が長く”たわみやすい”人の場合に顕著です。ただし痛みは通常、体の異常を伝える大事なサインでもあります。麻薬などの強い鎮痛剤で痛みを完全にブロックすることは、安全な検査をおこなう上で障害になる場合もあります。また、鎮痛・鎮静剤の過量投与は呼吸停止などの重大な合併症を起こす危険があります。検査時の鎮痛・鎮静は様々な観点から適切におこなう必要があるのです。当クリニックでは麻酔科医監修の下、検査に最適で安全な鎮痛・鎮静になるようにデザインしています。
Q:恥ずかしい
A:検査室、リカバリー室は待合室や診察室と別区画になっています。更衣室もあり、プライバシーに配慮しています。
Q:生理中の時
A:検査に支障はありませんが、予備の生理用品の持参をお願いしております。
Q:受診年齢(何歳から)
A:例えば、大腸癌は50才台から罹患率が上昇します。一方、炎症性腸疾患の好発年齢は20才代です。疑う疾患毎に好発年齢が変わるので、検査前に医師に施行する理由について確認することをお勧めします。
Q:受診頻度
A:初めて大腸内視鏡検査を受けて頂いた後、どのくらいの間隔で検査を受ければいいかは、大腸内視鏡検査で病気が見つかったがどうかにより変わります。
条件 | 頻度 |
異常なし | 3〜5年に1回 |
ポリープがある、ポリープ切除後 | 1〜3年に1回 |
大腸内視鏡検査で病気があった場合、それぞれの患者さんの病気の状態に応じて、様々な情報から必要となる大腸内視鏡検査の間隔が判断されます。基本的に主治医より次の大腸内視鏡検査の時期の説明があるかと思いますが、説明がなかった際は必ず主治医に何年後に大腸内視鏡検査を受ければよいか確認することをお勧めいたします。
Q:保険適用
A:保険診療は、”何からの症状があって、医師がその症状に対して検査が必要と判断した場合”におこなうことが可能です。このため、検査に先立って医師の診察が必要になります。一般的に大腸内視鏡検査をおこなう症状は、便潜血陽性、下血(便に血が混じる)、腹痛、進行性の便秘、下痢等になります。一方、人間ドックのように現在特に症状はないが、大腸癌などの早期発見のためおこないたいという希望があれば、自由診療(自費診療)としておこなう事が可能です。
