TOPへ

胃内視鏡検査 (胃カメラ)

胃内視鏡検査(胃カメラ)とは

胃内視鏡検査(胃カメラ検査、上部消化器内視鏡検査とも呼ばれます)は口腔(こうくう)から内視鏡を挿入し、咽頭、喉頭、食道、胃、十二指腸を調べる検査です。金沢文庫消化器クリニックでは内視鏡件数1万例以上、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医の取得歴のある医師が検査を担当しています。

胃内視鏡検査では、詳細な観察ができる他、組織を採取して精査したり、ポリープ切除などの手術をすることも可能です。また、ヘリコバクターピロリ菌感染の有無についても診断し、除菌治療を検討することができます。胃癌などの病変の早期発見・早期治療のためには、バリウム検査よりも精緻な観察ができる内視鏡検査がおすすめです。

金沢文庫消化器クリニックでは胃内視鏡検査においても麻酔科医監修の下、静脈麻酔を使用し検査をおこなうので、眠っている間に苦痛なく検査を受けることができます。

胃内視鏡検査(胃カメラ)で
わかる疾患

  • 食道がん
  • 逆流性食道炎
  • 好酸球性食道炎
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 胃がん
  • 胃炎(萎縮性胃炎、自己免疫性胃炎、好酸球性胃腸炎など)
  • ヘリコバクターピロリ感染症
  • 胃潰瘍
  • 胃ポリープ
  • 胃粘膜下腫瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 十二指腸ポリープ
  • 十二指腸がん など

胃カメラ検査を受けたほうがいい症状には
どんなものがありますか?

胃カメラ検査を受けるべき症状にはいくつかあります。

胃痛や不快感

消化器系の痛みや不快感が持続している場合、特に食事や薬の摂取に関連している場合は注意が必要です。

消化不良や胃酸逆流

食事後に消化不良や胃酸逆流が頻繁に起こる場合は、消化器系に何らかの問題がある可能性があります。

吐血や血便

吐血や血便がある場合は、消化器系の出血の可能性があります。これは重篤な状況を示す可能性があります。

慢性的な食欲不振や体重減少

長期間にわたり食欲不振が続いたり、体重が減少する場合は、消化器系の疾患が原因である可能性があります。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の症状

胃潰瘍や十二指腸潰瘍に関連する症状として、胃痛、胃の不快感、胃酸逆流、吐血、血便が挙げられます。

慢性的な胃炎

消化器系の炎症が慢性化すると、慢性的な胃痛や不快感、食欲不振などの症状が現れる場合があります。

胃カメラは20-30代でも
受けるべきですか?

日本人に多い胃がんの原因といわれているピロリ菌は子供のころにすでに感染していて、一般的には無症状といわれております。20-30代でも早めに胃カメラを受け、ピロリ菌感染が疑われれば、ピロリ菌を除菌することにより胃がんのリスクを早期に低下させることができます。

胃カメラは苦しいですか?

胃カメラに伴う苦痛の原因は主に以下の要因によります。

  • 内視鏡スコープが喉を通過する時の「オエッ」となる咽頭反射
  • 喉に内視鏡スコープが触れている気持ち悪い圧迫感
  • 胃の中を空気で膨らます際に感じる腹満感

検査を楽に受けるための様々な“コツ“についても紹介されていますが、特に嘔吐反射などは努力や局所麻酔で完全に克服することは難しいでしょう。当クリニックでは鎮静剤を使用して検査をおこなうことを標準にしています。反射を抑制し、ほぼ眠っている状態で検査を受けることができます。

検査に鎮静剤を用いる
メリットデメリットは何ですか?

鎮静剤を使用することには、メリットとデメリットがあります。

メリット

検査の快適性の向上

鎮静剤を使用することで、患者の不快感や緊張を軽減し、検査中の快適性が向上します。特に胃カメラ検査などの内視鏡検査は不快で緊張することが多いため、鎮静剤の使用は患者のストレスを軽減します。

筋肉の緊張の軽減

鎮静剤は筋肉の緊張を和らげる効果があります。これにより、内視鏡を挿入する際の抵抗が少なくなり、検査の成功率が高まります。

意識の消失

一部の鎮静剤は意識を消失させる効果があります。検査中に不快な出来事を意識せずに済むため、患者の心理的負担を軽減することができます。

デメリット

副作用のリスク

鎮静剤には眠気、めまい、吐き気などの副作用がある場合があります。また、まれにアレルギー反応や呼吸抑制などの重篤な副作用が発生するリスクもあります。

運転や機械操作の制限

鎮静剤を使用した後は運転や機械操作が制限される場合があります。検査後には安全のために同伴者が必要な場合もあります。

費用の増加

鎮静剤を使用する場合、検査の費用が増加することがあります。また、一部の鎮静剤は保険適用外の場合があります。

当院の胃内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

苦痛の少ない内視鏡検査

胃内視鏡検査(胃カメラ)とは金沢文庫消化器クリニックでは胃内視鏡検査において鎮静剤、静脈麻酔を併用し検査をおこなうので、眠っている間に苦痛なく検査を受けることができます。咽頭反射、嘔吐反射はとてもつらいもので、2度と受けたくないという思いをされた方もいるかと思いますが、そのような方でもほとんど苦痛なく検査を受けることが可能です。鎮静剤などの使用により嘔吐反射を起こさないようにすることは、検査の安全性を高めることにも役立ちます。嘔吐反射によって胃や食道に出血や穿孔を起こすリスク、血圧が急激に上昇することによる動脈瘤破裂などのリスクを軽減することにもつながります。また、検査医の立場からもスコープの操作をスムーズに行うことができ、検査に集中できるため、検査の精度が上がるという利点もあります。

詳細な観察と丁寧な説明

金沢文庫消化器クリニックの内視鏡検査はがん専門医がおこないます。院長は日本消化器外科学会の専門医・指導医・評議員であり、日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医の取得歴があり、検査経験も豊富です。微細な胃病変や、多彩な疾患を十分に評価するためには、熟練の技術に加え、専門的な知識や経験が必要です。検査後は写真をともに見ながら、得られた所見についてわかり易く説明致します。がんなどを疑って組織検査を行った場合,1週間後に結果を確認し,ご説明します。

最新の内視鏡システムによる見逃しの少ない検査

EVIS X1システム

最新の設備・システムの導入世界的に評価の高いオリンパス社製の『EVIS X1』(2020夏発売、最上位・最新鋭の内視鏡システム)を導入しています。内視鏡と観察するためのモニターは4K対応のハイビジョン大型モニターで、拡大しても細部までクリアに確認できます。精度の高い検査をより短時間に行うことができますので、患者様への負担も軽減できます。

4K UHD LCDモニター

OEV321UH 内視鏡の映像を観察するためのモニターは4K対応、新A.I.M.E.を搭載した高解像度の内視鏡用モニターです。高度な画像技術を活かして正確な診断や治療を行うためには、モニターの精度も重要な要素になります。当院では最新の4Kモニターを導入し、小さな病変も見逃すことなく、正確な診断や治療ができるよう体制を整えております。また、拡大観察をしても細部までクリアに確認できる上、映り込みや反射がないので、角度や位置の制約がなく、短時間に緻密な観察が可能ですので、患者様への負担も軽減できます。

テラスラインワイドメディカル

内視鏡検査ではモニターに映る臓器を隅々まで診察しますが、「赤色」の臓器を映し出す内視鏡画像の補色は、色相環から青色~緑色であることが分かります。
補色の関係にある色同士は、互いに引き立て合い、対象物を認識しやすくなることから、内視鏡室内を「青色光」で照らすことにより、内視鏡画像の視認性向上に貢献します。

女性の患者様も安心の
女性医師による内視鏡検査

男性医師による内視鏡検査に抵抗を感じる女性も少なくありません。当院では、女性の患者様がストレスなく内視鏡検査を受けられるよう、女性医師による検査も行っています。 抵抗感で検査を避けていた方も、恥ずかしさやストレスを気にせず、お気軽にご相談ください。

胃・大腸カメラ同日検査も
対応

当院では、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けられます。これにより、事前の食事制限と検査後の制限が一度で済みます。仕事が忙しい方や何度も来院が難しい方に特におすすめです。

早朝(午前8時)からの胃カメラ検査も可能

当院では、早朝も胃カメラ検査を受けることができます。日中の仕事や育児、介護で受診が難しい方には早朝の検査をおすすめしています。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

土曜日の内視鏡検査も可能

当院では、土曜日も内視鏡検査を受けることができます。平日の仕事や育児、介護で受診が難しい方には特に土曜日の検査をおすすめしています。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

検査終了後、そのままリ
カバリールームで
お休み頂けます

当院には、プライバシーを考慮したリカバリールームがあります。検査後は、横になったままリカバリールームへ移動し、鎮静剤が完全に抜けるまで静かに休息できます。

金沢文庫駅西口より
徒歩2分の便利なアクセス

当院は、京急本線金沢文庫駅西口からバスロータリーを過ぎて、OKストア入り口向かい徒歩2分のアクセス抜群の場所に位置していますので、お気軽にご来院ください。

胃内視鏡検査の流れ

1検査予約

検査予約保険診療をおこなう場合、初診の方は診察を受けて予約いただく必要があります。インターネットでの検査予約が可能ですが、腹痛や膨満感、貧血などによる症状が強い場合には、事前に外来の受診をお願いさせて頂くこともあります。

2検査前日

検査前日夕食は21時までに済ませてください。
お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
検査に備え、なるべく早めに就寝しましょう。

3検査当日

常用している薬は検査予約時の指示通り服用していただきますが、糖尿病のお薬は、検査当日の朝の服用・注射をしないでください。
朝食は摂らずにご来院いただきますが、お水、お茶、スポーツドリンクは直前まで飲水可能です。
指定された時間までに来院し、診察券・同意書を出し、受付をしてください。

4検査中

貴金属類、着脱可能な義歯などは外していただきます。胃の泡を消すお薬を飲んでいただき、喉の麻酔を麻酔を行い、鎮静剤を注射します。
胃カメラ検査のみの場合、通常5~10分程度で終了します。

5検査後

検査後検査終了後はリカバリールームで休んで頂き、その後、医師から検査時の画像をお見せしながら検査結果の説明があります。採取した生検組織や切除した胃ポリープについては、顕微鏡の検査(病理検査)を行うため、病理検査の結果がでるまでには1週間かかりますので、後日改めて結果を説明します。

鎮静剤を使用した場合は、当日は車などの運転はできません。そのため、ご来院時にも公共交通機関をお使いいただくか、ご家族の送迎が必要になります。

検査の前処置で鼻やのどに局所麻酔を行いますので、検査終了から30分以上経過しないと飲水や食事はできません。

検査費用

  1割負担 3割負担
初診(感染症採血含む) 約700円 約2,000円
検査(観察)のみ 約1,500円 約4,500円
検査+組織検査 約2,500円 約8,000円
検査+ピロリ菌検査 約2,000円 約5,500円
検査+組織検査+ピロリ菌検査 約3,000円 約9,000円

※初診料、採血代は別途必要となります。

Q&A

Q:検査前の準備

A:胃がんや食道がんは早期に発見すると完全に治すことが可能になるだけでなく、手術を回避できることになるので、特に早期発見が重要です。そのため、微細な病変の発見や、詳細な観察が要求されます。このため、内視鏡でかたちや色のわずかな変化を見つけるために、胃の中を完全にからにして、なるべく粘液や泡を除去する必要があります。そのため、前日の夕食後(夜の9時までに食事をお済ませください)から検査終了まで絶食します。ただし水は適宜摂取していただいて大丈夫です。内服薬は糖尿病薬などを除いて内服していただいてかまいませんが、朝の薬はなるべく胃カメラの時間から離して内服してください。胃粘膜保護剤など、粘膜に影響を与える薬剤については中止していただく場合があります。また、検査の前には胃内の粘液を除去し、泡を消す薬剤を内服してもらいます。

Q:胃カメラで鎮静は必要ですか?

A:胃カメラがのどの奥に触れると咽頭反射により吐き気や嘔吐(おうと)といった苦痛がみられます。このため、通常はのどを局所麻酔することによって反射をおさえて苦痛をやわらげます。しかし、それでもなお苦痛を感じることも少なくありません。咽頭反射や嘔吐反射を検査中にコントロールできないと本人がとても辛いだけでなく、前述のように胃カメラで特に必要な詳細な観察に支障を来すことになります。そのため、胃カメラでこそ適切な鎮静が効果的と考えています。鎮静は患者にとっての利益だけでなく、検査の質の向上にも寄与します。

Q:受診年齢(何歳から)

A:特に推奨年齢はありません。ただし、ピロリ感染は感染期間が長くなるほど胃がんの発症リスクが高くなることがわかっているので、感染がある場合には若いうちに除菌しておくとが有利だと考えられます。

Q:頻度

A:現在、多くの胃がんはピロリ菌(H. pylori)の感染による萎縮性胃炎が原因となって発生すると考えられています。このため、ピロリ菌感染、萎縮性胃炎や腸上皮化生の所見があった場合は、2〜3年間隔で内視鏡検査を受けるのがよいと考えられています。また、ピロリ菌を除菌した後も胃粘膜に萎縮性胃炎や腸上皮化生があった場合は、胃がんになる危険性はゼロにはなりませんので、同じように定期的な内視鏡検査を受ける方が多いです。

お答えします!(^^)/|
病気に関するよくある質問と回答

Q:ピロリ菌に感染するとどういった問題がありますか?

ピロリ菌(Helicobacter pylori)感染は、さまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。以下に、ピロリ菌感染が関連する一般的な問題をいくつか挙げます。

消化性潰瘍

ピロリ菌感染は、胃や十二指腸の潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)の主要な原因です。ピロリ菌は胃粘膜に感染し、胃酸の分泌を増加させ、粘膜の炎症を引き起こすことで、潰瘍の形成を促進します。

胃炎

ピロリ菌感染は、慢性的な胃炎(胃の炎症)を引き起こすことがあります。胃炎は、胃粘膜の損傷や炎症を伴い、消化不良、胃痛、腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。

胃がん

ピロリ菌感染は、胃がんのリスクを増加させる要因とされています。長期間にわたる感染は、胃粘膜の慢性的な炎症を引き起こし、胃がんの発生を促進する可能性があります。

非消化性上部消化管疾患

ピロリ菌感染は、非消化性上部消化管疾患(例:機能性ディスペプシア、逆流性食道炎)のリスクを増加させることがあります。これらの疾患は、胃や食道の慢性的な症状を伴います。

ペプチック潰瘍病変

ピロリ菌感染は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用によるペプチック潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)のリスクを増加させる可能性があります。NSAIDsの使用とピロリ菌感染が組み合わさると、潰瘍の形成や悪化のリスクが高まります。

Q:胃カメラは何年おきにすれば良い?

A:胃がんの早期発見を目的として、定期的な内視鏡検査をお勧めします。どの程度の間隔で内視鏡検査を受けるのがいいかは未だ定かではありませんが、2〜3年間隔で内視鏡検査を受けるのがよいと考えられています。ピロリ菌を除菌した後も胃粘膜に萎縮性胃炎や腸上皮化生があった場合は、胃がんになる危険性はゼロにはなりませんので、同じように定期的な内視鏡検査を受けることが勧められます。

Q:機能性ディスペプシアとは?

A:機能性ディスペプシアは、特定の器質的な異常が見つからない胃の機能障害を指す用語です。ディスペプシアは、一般的には上腹部不快感や痛み、満腹感、早期飽満感、膨満感、嘔気などの症状を特徴とします。

機能性ディスペプシアは、患者の症状と関連した特定の器質的異常が存在しない場合に診断されます。つまり、内視鏡や検査によって胃の病的な異常が見つからない場合でも、患者の症状が持続する場合に適用される診断です。

この状態の原因ははっきりとはわかっていませんが、胃の運動や胃酸分泌の異常、胃粘膜の感受性の変化、神経・筋肉の機能異常、ストレスなどが関与している可能性があります。また、食事の刺激や心理的要因も症状を悪化させる要因として関連していることがあります。

機能性ディスペプシアの治療は症状の軽減を目指して行われます。一般的な治療法には、食事や生活スタイルの改善、薬物療法(抗酸化剤、抗コリン薬、抗うつ薬など)、心理的アプローチ(認知行動療法、ストレス管理など)が含まれる場合があります。ただし、治療法は個々の症状と患者の状態に基づいて選択されるべきです。主治医との相談によって最適な治療プランが立てられます。

Q:機能性ディスペプシアの治療にはどんなものがありますか?

A:機能性ディスペプシアの治療には、以下のようなアプローチが一般的に使用されます。ただし、具体的な治療法は個別の症状や患者の状態に基づいて決定されるべきです。

生活スタイルの改善

食事の見直し

刺激の強い食品や飲み物(辛いもの、アルコール、カフェインなど)の制限や回数の調整。

食事と就寝時間の間隔

食事と就寝時間の間に2〜3時間の間隔を確保する。

ストレス管理

ストレスを軽減するためのリラクゼーション法やストレス管理のテクニックの実践。

薬物療法

抗酸化剤

胃酸の分泌を抑制し、胃の症状を軽減するために処方されることがあります。

抗コリン薬

胃の運動を調整し、症状の改善を図るために使用されることがあります。

抗うつ薬

神経の緊張を軽減し、症状の管理に役立つことがあります。

必要な場合の心理的アプローチ

認知行動療法

認識や行動パターンの改善を通じて症状の管理をサポートする。

ストレス管理

ストレス対処法やリラクゼーション法を学び、ストレスに対する適切な対処方法を見つける。

その他の治療法

プロバイオティクス

腸内の健康を促進し、胃腸の調子を改善するために使用されることがあります。

鍼灸や漢方薬

一部の患者では、伝統的な東洋医学によるアプローチが効果的な場合があります。